クラウドデータ移行ならSnowflake x Alation

 2024.04.11  2024.04.18

ビジネスが高速化し、一層のリアルタイム性が求められる現在、データを有効活用し、データドリブンすなわちデータに基づく意思決定が行えるようになるか否かは企業の将来を左右します。本記事では、企業データのクラウドDWHへの移行のメリットや、Snowflakeの特長、データ移行時・移行後に有用なAlationについて解説します。

クラウドデータ移行ならSnowflake x Alation

クラウドデータ移行における壁

顧客データや売上、商談などに関するデータは企業の重要な資産です。企業独自で収集し、蓄積してきたこれらのデータをいかに安全・適切に管理・運用するかは企業にとって大きな課題です。

例えば社内の部署ごとに、複数のオンプレミス型データベースでデータが管理されているケースがあります。この場合、データが散在していることで、有効なビジネス戦略の立案が妨げられるほか、重複したデータ保管のために余計なストレージが必要になるなどの問題が発生しかねません。そもそもオンプレミス型データベースの運用にはコストがかかる上、拡張性にも乏しいというデメリットがあります。また、万が一障害が発生した際には、自社で対応しなければなりません。管理・運用方法そのものもサイロ化されてしまうなど、企業にとっては様々な弊害が生じます。これらの課題を解決した上で、企業内の膨大なデータを有効活用し、安全に保管するためには、一元管理することが必要です。

企業データの一元管理は、コスト面などを考えれば、クラウド移行が有利です。ランニングコスト以外にも、上記で挙げた拡張性の乏しさや障害発生時の自社対応、管理・運用のサイロ化といった課題は、クラウド移行によって解消されるか、または負担が大幅に軽減されます。さらにデータをクラウド移行することにより、外部からのアクセス性は向上し、テレワークなどとの親和性も高まります。また、クラウド移行は企業のBCP(事業継続計画)対策にも有効です。

ただし、データのクラウド移行にも注意点があります。まず、企業内のどのデータをクラウドに移行するのかは十分に検討する必要があります。上述した通り、企業内には膨大なデータが存在しており、全てのデータをクラウド移行することは非効率的です。移行時のデータの事前調査にも相応の時間がかかります。さらに移行先クラウドシステムのセキュリティもについてもよく確認しておかなければなりません。

関連記事:クラウドへ移行するメリット・手順を紹介!

クラウドDWHに求められる要件

クラウドDWH(Data Warehouse:データウェアハウス)とは、文字通り、クラウド上に設置されたDWHのことです。DWHとは、企業内で稼働するシステムやアプリケーションなどからデータを収集し、参照、分析、レポート作成などを行えるよう、蓄積するシステムです。一般的にデータベースと呼ばれるRDB(Relational Database)とは読み込み・集計処理方法が異なり、大量データに対してより高速な分析が行えるという特長があります。

DWHには、性能(処理速度、扱えるデータの種類など)、安定性(障害への耐性など)、柔軟性(スケーラビリティの高さ)、簡易性(使いやすさ)が求められます。クラウドDWHを導入する際には、これらの点について十分に検討する必要があります。

クラウドDWHにはSnowflakeがおすすめ

ここでは、おすすめできるクラウドDWHとしてSnowflakeの概要と、製品の特長である安定性、性能、柔軟性、簡易性について解説します。

Snowflakeとは?

Snowflakeは、米国・Snowflake社が提供するクラウドベースのSaaS(Software as a Service)型データプラットフォームです。クラウドDWHをはじめとする様々な機能を搭載した1つのプラットフォームが多様なワークロードを実現します。Snowflakeのアーキテクチャはクラウド向けに構築されており、データが格納されるストレージ、処理を実行するマルチクラスタコンピュート、さらに認証やクエリ解析、アクセス制御などを行うクラウドサービスの3層で構成されています。物理的に分離されたこの3層は論理的には統合されており、コンピューティングタリソースの無制限の拡張や、高速なデータ処理を実現可能です。そのほかにも、ダイナミックデータマスキングやエンドツーエンド暗号化など、アクセスされるすべてのデータに対して最高レベルのガバナンスを保証するセキュリティや、使用したクラウドコンピューティングのスペックと処理時間及びストレージ容量に応じたリーズナブルな料金体系もSnowflakeならではのポイントです。

関連記事:Snowflakeとは何がすごい?クラウドベース向けに構築された特長をわかりやすく解説

Snowflakeの特長

Snowflakeが世界的に注目されている理由は、クラウドDWHに求められる要件である安定性、性能、柔軟性、簡易性を全て備えているからです。

Snowflakeの安定性

Snowflakeには、任意の時点のデータを回復できるタイムトラベル機能が搭載されています。更新または削除されてしまったデータでも、定義された時間内であれば復元することが可能です。また、サポート面も充実しています。例えばSnowflakeプロフェッショナルサービスを利用すれば、Snowflakeのアドバンテージを最大限に活かせるよう、経験豊富なエキスパートチームがアドバイスしてくれます。

Snowflakeの性能

Snowflakeでは、1つの操作を分割し、多数のプロセッサで同時実行する超並列処理(MPP:Massively Parallel Processing)に対応しています。これにより、大量のデータでも高速に処理することが可能です。コンピュートノードをスケールアップさせれば、さらに高負荷な状況でもスムーズな処理を行えます。

Snowflakeの柔軟性

Snowflakeは従量課金制です。料金は、使用したクラウドコンピューティングとその処理時間、ストレージ容量に対して発生します。高額な年間契約や月額契約とは異なり、使った分だけ支払えばよく、無駄がありません。クラウドコンピューティングは起動している時間に対して、最小60秒から1秒単位で課金される仕組みです。まずはスモールスタートで開始し、状況に応じて拡張したいという企業に適しています。

Snowflakeの簡易性

Snowflakeでは、処理を最適化するために煩雑なチューニングを行う必要はありません。チューニングレス、メンテナンスレスで高速に処理結果が出力されます。クラウドベースであり、さらにタイムトラベル機能が搭載されていることにより、オンプレシステムでは当たり前であったデータのバックアップを取る必要がありません。リソースのサイズ変更はGUIのクリック操作で即座に行えます。日本語ドキュメントも充実しており、使い方を習得しやすいこともユーザーにとっては大きな利点です。これまでに挙げた特長の中でも特に簡易性は、クラウドDWHを選ぶ上で大きなポイントになります。

AlationでSnowflakeへのデータ移行を効率化

Snowflakeも含めたクラウドDWHへの企業データの移行を円滑に進めるためには、社内で保有するデータを精査した上で、移行させるデータに優先順位を付けることが重要です。このプロセスを省くと、不良なデータや古いデータ、未使用のデータなどの、本来は不要であるデータも移行してしまい、無駄なストレージ容量が必要になるだけでなく、分析にも弊害を招くおそれがあるからです。

データの要不要や優先順位を決定するには、データカタログソリューションが有効です。Alationは、社内外やクラウドに保管されたデータを関連情報も含めてカタログ化し、データの検索スピードの高速化や、データの分別、優先順位づけに威力を発揮します。Snowflakeへのデータ移行にAlationを利用すれば、移行を検討するデータが可視化されるため、効率的に移行できるだけでなく、適切な移行が行われたかどうかも確認できます。

移行後のAlation活用方法

データカタログソリューションであるAlationを導入することにより、データの有無や所在など、データに関連する様々な情報を確認できるようになり、必要なデータへのアクセスが迅速・効率化するデータインテリジェンスプラットフォームとして活用できます。データ検索に長い時間をかける必要はなくなり、業務の効率化にもつながります。高速なクラウドDWHであるSnowflakeと組み合わせることによって、データの透明性・信頼性が向上し、データドリブンによるビジネス上の意思決定が加速します。

まとめ

企業の重要な資産であるデータをクラウドで一元管理すると、コスト面や拡張性に優れており、障害発生時にも有利に対応できます。クラウド上でのデータの一元管理には、安定性・性能・柔軟性・簡易性を備えたクラウドDWHの導入が効果的ですが、Snowflakeはこれらの要件を全て満たしています。企業データのクラウドDWHへの移行にともなう作業には、データカタログソリューションであるAlationが役に立ちます。蓄積してきた膨大な企業データを有効活用できれば、データドリブンな文化の醸成にも大きく寄与します。

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