CTCのコンテナ基盤サービス「C-Native」がRed Hat OpenShiftでコンテナを提供する理由とは
~Red Hat OpenShiftで実現するクラウドネイティブの優位性と将来性~【後編】

 2023.01.31  2023.08.15

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前半では「コンテナ」導入における国内市場の動向や先進的な取り組みについて、Red Hat OpenShiftの事例を紹介してきました。後半では、グローバルな製造業での導入事例を中心に、これからコンテナ基盤によるクラウドネイティブを推進する企業が、検討すべき「教育コスト」の課題や、具体的なテクノロジー選定のポイントについて、CTCとRed Hatのスペシャリストが対談します。

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クラウドネイティブを導入するエンタープライズの成果と期待

小野氏
積極的にクラウドネイティブの導入と運用を推進しているエンタープライズでは、何を期待しどのような成果を求めているのでしょうか。Red Hat OpenShiftの成功事例では、金融機関でのサービス強化や、レガシーシステムのモダナイズに活用するケースを見てきました。CTCのC-Nativeを通して、多くのお客様と接している一万田さんは、どのように受け止めていますか。

一万田氏
お客様がクラウドネイティブに求めるビジネスの変化は、業種や目的によってさまざまですが、コンテナの導入に期待するのは、ずばりアプリ開発と運用コストの削減だと思います。例えば、ユーザーがいつでもアプリを使えるようにするためには、デプロイを自動化する必要があります。アプリを止めずに、インフラと調整することなく、いつでもアプリを自由に実行できるようにするためには、コンテナの導入は効果的です。そのメリットにすでに気づいているお客様は、新たなワークロードの一つとして、コンテナを使いこなそうとしています。

小野氏
コンテナをワークロードにすることで、アプリ開発のスピードを上げて、運用コストも下げられるのですね。

遠藤氏
ただし、コンテナの導入で考慮しなければならないのは、学習コストです。コンテナによるアプリ開発基盤の整備は、新しい技術習得も必要になるので、エンジニアの学習コストも無視できません。CTCのようなシステムインテグレータであれば、そうした技術習得は価値を生みますが、エンタープライズの情報システム部門が、組織で労力をかけて技術の習得や継続的な運用にコストをかけることに、腹落ち感があるのかどうか、判断しなければなりません。

一万田氏
我々のお客様の中にも、現状のシステムの運用管理を担いながら、経営層からはデジタル・イノベーションを求められているので、板挟みになっているケースがあります。

遠藤氏
例えば、Kubernetes とRed Hat OpenShift Container Platformを比較すると、実際にコンテナ基盤を企業で使用するためには、これだけのコンポーネントの違いがあります。

KubernetesとOpenShiftの違い

Kubernetes で不足しているアプリ開発やコンテナ運用に必要なツールをすべてオープンソースから集めてきて構成するためには、そもそも何が必要なのかから調査し複数あるツールの技術習得を行い比較することも必要でしょう。またクラウド業者が提供するサービスを利用する前提の場合、それぞれのクラウド業者に合わせたツールの学習をすることになります。Red Hat OpenShiftはAWSやAzure、Google Cloudなどのクラウドやオンプレミスでも使えます。OpenShiftを一度学習すれば利用する環境を選びません。Red Hat OpenShiftは、こうした学習コストと時間を大幅に低減します。

一万田氏
Red Hat OpenShiftは、とても自動化されたコンテナのプラットフォームだと思います。お客様からコンテナの導入に関する相談を受けたときにも、手早く新しいワークロードを体感してもらうために、Red Hat OpenShiftのようなパッケージ化されたコンポーネントの導入を提案しています。

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グローバルな製造業もクラウドネイティブで基幹システムをコンテナ化

小野氏
CTCでも数多くのお客様にRed Hat OpenShiftを活用したコンテナ基盤の構築をお手伝いしていると思いますが、特に注目する事例にはどのようなものがあるでしょうか。

一万田氏
グローバルな製造業のお客様で、クラウドネイティブ技術の本番化に取り組まれている事例があります。お客様では、基幹システムをコンテナ化してクラウド上でアプリの検証を実施しました。その検証から、クラウドネイティブ化によってアプリの運用工数が削減される効果が得られました。こうした成果を踏まえて、次のフェーズで基幹システムをクラウドのコンテナ実行基盤で稼働させるために必要なインフラの検討と本番に向けた取り組みで、お手伝いすることになりました。

小野氏
お客様の検証と知見だけでは、PoC(実証実験)から本稼働に向けたコンテナ基盤の選定ができず、CTCに相談された、ということでしょうか。

一万田氏
そうです。CTCに求められたのは、クラウドネイティブ基盤の選定や、検証項目の策定に、環境構築や全体の効果検証、そして移行方針の策定でした。例えば、クラウドネイティブ基盤の選定では、AWSやAzureにGCPなどのパブリッククラウドから、何を採用するべきか、そこで利用するコンテナ基盤をどうするか、さらに運用や監視ツールをどうするか、といった検討が求められます。また、運用管理に加えて、プロビジョニングと障害対応など、PoCだけでは検証が難しく、知見を得られない部分をCTCのC-Nativeに期待していただきました。

CloudNative事例(大手製造業)

小野氏
C-Nativeでは、具体的にどのようなシステムのコンテナ化を提案したのですか。

一万田氏
以前のシステムは、典型的な3層構造のアプリになっていました。
DBサーバをベースとして、APサーバにオンラインアプリなどを構成し、Webサーバからアクセスしていました。

この環境をクラウドネイティブ化するにあたり、コンテナワークロードの周辺に、運用監視系やジョブ系のサービスを連携させたシステムを構築しました。

新たなシステムでは、クラウド上にDBサービスやコンテナ実行サービスを配して、ユーザーやグループ会社からアクセスできる環境を構築しました。

小野氏
コンテナによるクラウドネイティブ化によって、お客様はどのような効果を得られたのでしょうか。

一万田氏
まずは、コンテナによるワークロードの自動化で、アプリの運用管理面で、非常に良い効果が得られました。クラウドネイティブでは、オートデプロイとオートヒーリングにより、エンドユーザーがいつでもアプリを使える環境が整備されます。また、アクセス数に合わせて自動で負荷分散が行われるので、エンドユーザーのレスポンスが低下する心配がありません。そして、CI/CDによりテストからビルドにデプロイまでを自動化できるので、開発者が設計や実装に集中できます。さらに、運用工数が削減できるので、インフラの運用者が価値ある業務へとパワーシフトできます。

C-Native × Red Hatによるクラウドネイティブの価値創造

小野氏
CTCでは、企業のDXを実現する上で必要となるクラウドネイティブ技術にフォーカスしたソリューション・サービスとして、C-Nativeというプロフェッショナルサービス・マネージドサービスを提供していますが、具体的にはどのようなお客様の課題を解決できるのでしょうか。

一万田氏
クラウドネイティブを正しく活用することで、C-Nativeはお客様のさまざまなビジネス課題を解決できます。

ビジネス課題を解決するクラウドネイティブ技術 支援例

一万田氏
C-Nativeでは、ビジネス課題の解決に合わせたテクノロジーのベストプラクティスを提供しています。コンテナに関しては、エンタープライズ向けのプロダクトとして、歴史もあり実績も高いRed Hat OpenShiftが、日本の市場に適していると評価しています。日本におけるサポート力や導入後のナレッジの幅で、Red Hat OpenShiftは他のコンテナと比べて、抜群に優れています。

遠藤氏
Red Hat OpenShiftで補えない機能に関しては、多くの企業と協業して、必要なテクノロジーを提供しています。Red Hatは、システムインテグレータではありません。Red Hat OpenShiftによるコンテナ基盤の導入や運用には、優れたシステムインテグレータによる仲介が必要です。それだけに、C-Nativeというプロフェッショナルサービスは、Red Hatだけでは実現できないクラウドネイティブを支えていただける重要な存在であり、大きな期待を寄せています。

一万田氏
C-Nativeでは、直接契約するパートナーと、コンテナ市場にコミットするパートナー、そして新たにソリューション開発や共同プロモーションを行うエコシステム・パートナーとの枠組みを設立しています。この枠組みの中で、Red Hat OpenShiftはデベロップメントとプラットフォームの中核を担うテクノロジーです。

C-Native Family and Ecosystem Products 戦略とは

C-Nativeでは、インフラからアプリまで、オールインワンでの提案や、システム構築のベストプラクティスを提供していきます。

小野氏
本日は、クラウドネイティブに不可欠なコンテナ基盤の重要性や効果、具体的な成功時列など、貴重な情報をお話いただき、ありがとうございました。

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