DevSecOpsとは?基本からメリットまでわかりやすく解説

 2021.12.03  デジタルビジネスシェルパ

様々な業界でIT化が進んだ現代において、安全かつスピーディーな情報システムの構築は必要不可欠です。業務効率化を図り、企業がより多くの利益を生み出すためには、実用性の高いシステムを導入しなければなりません。そんな現代において、注目を集めているのが「DevSecOps(デブセックオプス)」です。本記事では、DevSecOpsについて、基本からメリットまでわかりやすく解説いたします。

DevSecOpsとは?

DevSecOps(デブセックオプス)とは、DevOps(デブオプス)から派生した概念のことです。DevOpsは、情報システムにおいて、開発(Development)と運用(Operations)を連携させることによって、開発期間を短縮し、リリース頻度を高くするという概念です。Secはセキュリティの意味であり、DevOpsにセキュリティ(Security)を融合させ、スピーディーかつ安全性の高い開発を目指すのがDevSecOpsです。情報システムの重要性が高まった今、システムの各工程でセキュリティ対策を実施し、安全な状態で開発を進める必要があります。

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DevSecOpsの目的と必要性

DevSecOpsの目的は、システムにおける要件定義、設計、実装、テスト、リリース、運用という各工程のセキュリティリスクを削減することです。企業にとっては、システムの品質を高くするだけでなく、セキュリティの脆弱性をなくすことも重要なのです。

特にこれからの時代は、ビジネスのためのソフトウェアではなく、ソフトウェアによるビジネスが展開されていくと言われています。事前にセキュリティ面を考慮したうえでシステムを構築しなければ、不具合が発生した際に、膨大なコストがかかってしまいます。それだけでなく、セキュリティのトラブルによってソフトウェアのリリースが遅れる恐れもあり、ビジネスの発展を妨げかねません。こういった観点から、DevSecOpsを念頭に置いて品質を保ちつつ、可能な限り低コストでシステムの開発と運用を手掛けていく必要があります。

DevSecOpsのメリット

DevSecOpsにはいくつかのメリットがあります。1つ目のメリットは、セキュリティリスクを抑制しやすいことです。

DevSecOpsではない環境でソフトウェアの開発と運用を進めると、セキュリティの問題が生じた際に迅速な対応ができません。DevSecOpsはDevOpsを補完するセキュリティシステムであり、トラブルが発生してもすぐに気づくことができます。

2つ目のメリットは、生産性の向上に繋がることです。DevSecOpsによって、セキュリティトラブルに対処するプロセスを短縮し、時間とコストを節約できます。トラブルが発生してもすぐに解決できるため、日頃からDevSecOpsの環境を整備しておくことで、結果的に生産性の向上に繋がります。

3つ目のメリットは、ビジネス需要変化に柔軟に対応できることです。DevSecOpsの環境下では、そうでない場合よりもシステムを容易に修正できます。ビジネスの需要は日々目まぐるしいスピードで変化しているため、今後益々頻繁な修正が必要になるでしょう。DevSecOpsでなければ、システムを修正するたびに時間がかかり、トラブルも発生します。

DevSecOpsの基本要素

DevSecOpsの基本要素としては、次のようなものが挙げられます。

組織体制と文化

DevSecOpsを取り入れるにあたって、組織体制や文化を改新して開発やセキュリティ対策に取り組み、責任を共有することが大切です。従来のようなやり方では、これから益々進展していくIT化に対応できません。DevSecOpsは、開発期間を短縮し、リリース頻度を高くすることによって、業務効率化を図るものです。一般的に考えると有効な対策と言えますが、組織の中には変化を嫌う人もいます。

そういった人たちをどのように説得し、どんな組織にしていくのかという明確なビジョンがなければ、DevSecOpsによってビジネスを発展させていくことはできないでしょう。DevSecOpsをきっかけにして、組織体制や文化を改新し、新たな風を吹き込んでいくことが重要です。

プロセス

DevSecOpsの実現には、プロセスも重要です。チームによって共同開発を行い、継続的にシステムを改善していく必要があります。テクノロジーを活用し、各プロセスを自動化することで生産性の向上に繋げます。自動化を推進することで、今まで行っていた簡易的な作業に取り組む必要がなくなり、開発に時間を割くことが可能になります。

セキュリティなどの問題が発生した際には、なぜ発生したのか、今後どういった対策をとれば再発を防げるのかをじっくり考え、より高品質なシステムを構築することができるでしょう。システムを改める場合には、テストを何度も実施し、改善を繰り返すことが必要不可欠と言えます。

技術

DevSecOpsには技術も必要です。ツールやソフトウェアを導入し、システムに適応させなければなりません。ビジネスの需要は常に変化し、驚異的なスピードで日々新たなテクノロジーが誕生しています。そういった時代の流れに対応していくためには、どういったツールやソフトウェアがトレンドなのか、どのような機能があれば効率的に開発を進めていけるのかを把握し、取り入れていくことが大切です。

開発を進める際には、クラウドやコンテナ技術を活用するのも重要です。他のプロセスから隔離された環境を構築し、可能な限り少ないリソースでテストを実施できる状態が望ましいです。また、「Security as Code」や「Infrastructure as Code」も実施しましょう。「Security as Code」とは、セキュリティポリシーのコード化によってコンプライアンスチェックや監査を自動化することであり、「Infrastructure as Code」とは、インフラ環境のコード化によって構築及び管理を自動化することです。インフラやセキュリティの構築を人の手で行うのではなく自動化することで、コストを削減し、ミスを防ぐことが可能になります。技術を活用し、運用プロセスを最適化しましょう。

ガバナンス

DevSecOpsの実現には、ガバナンスも重要です。組み込み型のガバナンス制御を実施し、一貫した理念を共有することが大切です。安全にシステムの開発と運用を進めるためには、ガバナンスの視認性を向上させなければなりません。ガバナンス活動を継続し、システムの管理を徹底することで、DevSecOpsを実現することができるでしょう。

DevSecOpsは、1つの要素だけで実現することはできず、「組織体制と文化」「プロセス」「技術」「ガバナンス」という様々な観点から取り組んでいかなければなりません。どの要素も欠かせないことを念頭に置いて、DevSecOpsの実現を目指しましょう。

まとめ

DevSecOpsについて、基本からメリットまでわかりやすく解説いたしました。DevSecOpsを実現できれば、開発期間を短縮し、リリース頻度を高くすることが可能です。業務効率化を図り、企業の利益を増やすためにも、DevSecOpsを取り入れることはいかがでしょうか。

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