DevOpsとは?概要からメリットまで初心者でもわかるように解説

 2021.12.02  デジタルビジネスシェルパ

ITは衰えることなく進化し、驚くほどのスピードで成長しています。

ビジネスにおいてITは欠かせないものとなりました。ITの進化についていくために開発手法や考え方を取り入れることは今後ますます必然となるでしょう。迅速かつ効率的に開発・運用し、システム利用価値の最大化を目的とするDevOpsの考え方が有効的です。ここではDevOpsの概要からメリットまで、初心者でもわかるように解説します。

DevOpsとは?

DevOps(デブオプス)は開発(Development)と運用(Operation)を組み合わせたDevelopment and Operationsの略語です。開発担当と運用担当が密接に連携・協力し合い、スムーズかつスピーディーに開発し運用するという考え方のことです。開発と運用が密に連携することで、より満足度の高いソフトウェアやサービスの提供が可能です。システム価値の改善・向上を継続し、利用価値の最大化をはかることを目的としています。

近年では、ビジネスにITは不可欠なものであることから、開発担当と運用担当にビジネス部門を加えたBizDevOps(ビズデブオプス)という、3者で協力してIT推進を行う考え方も重視されています。また、企業にとってセキュリティ対策は避けられない課題であり、セキュリティ部門を加えたDevSecOps(デブセックオプス)というセキュリティを強化する考え方も注目されています。

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DevOpsの目的と基本知識

DevOpsの目的は、開発担当と運用担当が密接に連携・協力し合ってスムーズかつスピーディーに開発・運用し、システム利用価値の向上を継続することです。

DevOps では「Respect」「Trust」「Healthy attitude about failure」「Avoiding Blame」の4つの考え方が基本とされています。

  • 【Respect】お互いを尊敬・尊重する
    メンバーはお互いに尊重しあうこと。思いやりをもって接することで、コミュニケーションが円滑になります。

  • 【Trust】チームメンバーを信頼する
    メンバーはお互いに信頼しあうこと。開発者、運用者の壁を越えてシステムに関わる全てのメンバーを信頼することが大切です。

  • 【Healthy attitude about failure】失敗を責めずに健全な考えをもつ
    失敗に対し相手を責めずに健全な態度をとること。失敗はチャレンジすれば起こるもので、担当者を責めるのはおかしいという考えです。

  • 【Avoiding Blame】相手を非難しない
    相手を非難しないこと。ミスや問題はどうしても起こりうるので、改善して同じことが起こらない取り組みをすることが重要です。

従来は、同じシステムやサービスを構築していくにも、開発と運用は別々に働くのが一般的でした。安全に計画通りにリリースしたい開発担当と、機能追加を要望し早くリリースしてほしい運用担当で対立が起きるということは少なくありません。両者の対立を解消し、スムーズに開発・運用できるのがDevOpsです。

DevOpsのメリット

DevOpsを取り入れることで、開発プロセス全体にさまざまなメリットがあります。具体的なメリットは以下の4つが挙げられます。

  • 「人的ミスの防止」
  • 「業務生産性向上を実現できる」
  • 「高品質でスピーディーな開発が可能」
  • 「ランニングコスト削減が可能」

それぞれの内容について、下記にて詳しく説明します。

人的ミスの防止

DevOpsのメリットとして、人的ミスを防止できることが挙げられます。

アジャイル開発を取り入れ、連携ツールなどを使い作業を自動化・省力化することで人的ミスを防げます。連携ツールには、工数や進捗を管理するプロジェクト管理ツールや、計画書や設計書を管理するドキュメント管理ツール、さらにはビルド・テストの自動化ツールなどもあります。

業務生産性向上を実現

メリットの2つ目は、生産性の向上が期待できることです。

DevOpsはサービスをリリースするまでの期間が短く、ユーザーからのフィードバックを早期に得て、バグや仕様のミスを改善・修正できます。開発担当と運用担当の密接な連携で効率的な情報をやり取りすることで、無駄な作業を削減できます。

高品質でスピーディーな開発が可能

メリットの3つ目は、高いクオリティでハイスピードな開発が可能である点です。DevOpsは開発担当と運用担当が相互に協力し合い、迅速かつ柔軟にシステム開発を行います。自動化ツールや連携ツールなど用いながら開発・テスト・運用を繰り返し、運用担当のフィードバックを反映していくことで高いクオリティかつハイスピードな開発が可能です。チームが信頼し合いゴールを共有できているため、サービス変更などが入ってもスムーズに作業を進められます。

ランニングコスト削減が可能

DevOpsは、開発担当と運用担当が密に連携しているため、課題の早期発見がしやすい環境です。修正や改善が遅くなるほど他への影響範囲も広くなるため、早期に対応できればコスト削減につながります。また、自動化ツールや連携ツールなどを用いることで外部への委託も可能。社内での対応はミニマムに抑えられるので、ランニングコストの削減につながります。

DevOpsとアジャイル開発の類似点と違いとは

DevOpsとアジャイル開発は両者ともに、継続的かつ効率的に迅速に開発サイクルを繰り返すなど共通点が多いことからよく混同されます。しかし、アプローチに決定的な違いがあるので留意しておきましょう。

DevOpsは先に述べたように、開発・運用をスムーズかつスピーディーにするための協力体制のことをいいます。密に連携・協力し合うことで、早期のフィードバックや反映が可能になるため効率的に作業を進められます。

一方で、アジャイル開発は近年積極的に採用されている手法のひとつです。アジャイル(Agile)は英語で「機敏な・すばやい」という意味があります。アジャイル開発は、実装、テスト、運用それぞれを小さな単位で作業することで、システム全体の開発に費やす時間を短縮化することが可能な開発手法です。

従来は、要件定義からシステムのリリースまで一貫したプロジェクトとして推進する「ウォーターフォール」という手法が多く採用されていました。しかし、頻繁な機能追加や継続的なアップデートが必要な近年のシステム・サービスへの対応には非効率とされています。そこで登場した開発手法が「アジャイル開発」です。

ウォーターフォールに取って代わるものがアジャイル開発ですが、アジャイル開発とDevOpsは相反するものではありません。アジャイル開発では、短期間でアップデートを繰り返し行うため、開発担当と運用担当の協力は欠かせません。つまり、DevOpsの考え方が有効的です。どちらか一方の手法に固執するのではなく、アジャイル開発とDevOpsの併用で目的実現の可能性がより高まるでしょう。

まとめ

現代のビジネスにおいてITは欠かせないものとなりました。頻繁な機能追加や継続的なアップデートが必要なシステムやサービスには、迅速かつ効率的な対応が求められます。開発担当と運用担当それぞれの業務範囲の目的達成だけではなく、ユーザーのシステム利用価値の最大化を意識したDevOpsの考え方は、現代さらには未来のビジネスにおいて必要不可欠なものとなるでしょう。

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