パノラマツアー・バーチャルツアー作成ソフト
無料・有料5選をご紹介

 2022.01.17  2023.11.20

コロナ禍で海外旅行はもちろん国内旅行が自由に出来なくなり、自粛生活に疲れてしまった方も多いのではないのでしょうか。そんな中、旅行業界では、新しいツアーの方法として「パノラマツアー」が取り入れられています。現地には行けませんが、パノラマツアーで仮想旅行をし写真やガイドブックを見るだけとは違うリアリティのある体験を味わうことが出来ます。

逆に、学校や仕事でオンライン授業やオンライン会議をする生活にも慣れて、移動時間が無くなり自分時間として使える時間が増えて生活が充実している人もいるかもしれません。むしろ、移動する時間が無駄と感じるようになり、なるべく現地に行かず用事が済ませないかと思っている人もいませんか?そんな方にもパノラマツアーはおすすめです。例えば注文住宅で新築戸建てを建てる時、毎週のように建築事務所と打ち合わせを行い、さらには空いている時間でショールームに足を運び「キッチン」「洗面」「トイレ」「その他アクセサリー用品」などを決めなければいけません。1つのメーカーで済めば良いですが、そうはいきませんよね。最近ではショールームがパノラマツアーで廻れるようになり商品説明や動画も組み込んでありますので、ショールームに直接行かなくても商品検討が進めることが出来ます。

コロナ禍になり、移動に制限がある昨今、パノラマツアー、バーチャルツアーを取り入れる業界が一気に増えてきたように感じます。

これからパノラマツアーを導入したい方、パノラマツアーとは何なのか、ご紹介したいと思います。

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パノラマツアーとは

パノラマツアーとは、ユーザーが自由に場所や視点を変えて閲覧できるバーチャルリアリティ技術を利用したコンテンツで、まるでその場にいるかのような臨場感を生み出します。

誰もが知っている「Googleストリートビュー」と同じでは?と思うかもしれませんが、Googleストリートビューとは違い、空間上にアイコンを設置してポップアップで画像やテキストで説明を入れたり、動画を埋め込むことができます。

では、具体的にどんなソフトがあり、どういう使い方をされているのかこれから説明します。

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パノラマツアー作成ソフト5選

無料ソフト1. VeeR Experience

パノラマツアー 制作ソフト5選

https://veer.tv/landing/experience

VeeR Experienceは中国のグローバルVR専用コミュニティサービスを展開している会社(VeeR)が提供しているVRコンテンツ無料制作ツールです。

VR素材をドラッグ&ドロップでアップロードするだけで、ホットスポットの設置、テキスト情報の挿入、画像を添付、BGMの挿入が可能です。

SNSにアップ用に利用される方が多いようです。

素材さえあれば簡単に出来るので、是非試してみてはいかがでしょうか。

無料ソフト2. Theasys

パノラマツアー 制作ソフト5選

https://www.theasys.io/

Theasysはイギリスの会社が提供しているVRコンテンツ無料制作ツールです。

有料と見間違うほどの機能が充実したツールです。例えば、動画のアイコン、写真のアイコン、移動のアイコンなど決まっていますが、Theasysでは自分の好きなアイコンを取り込んで使うことが出来ます。

ただ、無料での利用は広告が表示され、登録数が5つまでとなっておりますので、商用で利用したい場合は、有料サービスをおすすめいたします。ですので、社内で管理している備品や書類などの管理等に使うのが良いかもしれません。

まだ日本でTheasysを使った事例が少ないので、使い方が分からない等困ったときにインターネット上に情報が無いのが難点かもしれませが、使い方の分かりやすさ・機能の充実を考えるとこれから利用者が増えてくる可能性があります。

有料ソフト1. THETA 360.biz

パノラマツアー 制作ソフト5選

https://www.theta360.biz/

株式会社リコーが提供している有料のVRコンテンツ制作ツールです。動作保証機種は株式会社リコーが販売している360°カメラ「THETA」になります。

空間に平面画像やテキストで注釈を入れる基本的な機能については、無料ツールと大差ないのですが、管理する側の機能が充実しています。

例えば、アクセス解析が可能であったり、サポートが充実していたり、各機能のマニュアルも充実しています。また、料金プランが公開数に合わせて用意されていますので、不動産ポータルサイトにたくさん掲載したい方にお勧めです。

1か月間無料お試しが出来ますので、THETAをお持ちの方はお試ししてから利用の検討をしてはいかがでしょうか。

有料ソフト2. vrTours3D

パノラマツアー 制作ソフト5選

パノラマツアー 制作ソフト5選

https://www.ctc-g.co.jp/solutions/vividworks/vrtours3d/

vrTours3dは360度パノラマカメラで撮影した各部屋の画像をAIで解析し、2Dや3Dの間取りデータを自動的に作成するクラウドサービスです。

平面図(フロアマップ)・立体空間(ドールハウス)のデータを作成するのがvrTours3Dの魅力的な機能の1つです。

不動産業でのサービス利用はもちろん、鉄道会社の自社管理業務での活用や、医療機器販売業者が施設に置いてある機器の各種資料(マニュアル等)を画像空間上で管理する上でサービスを利用しています。

また、日本の会社CTC(伊藤忠テクノソリューションズ株式会社)がサービスを提供しているので、サポートは安心して良いと思います。

有料ソフト3. Matterport

パノラマツアー 制作ソフト5選

https://matterport.com/ja

Matterportはアメリカ・サンフランシスコにあるベンチャー企業のMatterport社が発売している3Dカメラを使い自由な角度から俯瞰的に空間を見ることができる、3Dの模型データを作成するサービスです。

日本の大手企業の多くがこちらのサービスを利用してホームページに公開しているのを見かけます。

今まで4つのツールを紹介してきましたが、違う点としてMatterportは3Dの立体空間が撮影できるという所です。Matterportでは赤外線を使って正確に空間を測定しているので3D空間内の建物や家具の寸法を測ることが可能です。誤差も少ないので家具購入時の搬入が大丈夫か、家具のサイズは大きすぎないか等検討することが出来ます。

ただ、Matterportは誰でも撮影できるわけではありません。3Dカメラも高価であり、撮影の経験値も必要です。企画から活用方法までサポートしている制作会社がありますので、相談して始めるのが良いでしょう。

まとめ

5つのパノラマツアーのツールを紹介しましたが、各社それぞれ特色がありますので、利用方法に合わせてどのツールを使うか検討すると良いと思います。

パノラマツアーを導入することで、社内の情報共有をデジタル化し、業務効率にもつながりますし、

顧客向けに公開することでウェブサイトの滞在時間も長くなると言われています。インターネットで情報を集める時代で、購買意欲の高い顧客は多くの情報を求めています。その中でパノラマツアーを公開することで購買意欲の高い顧客を得ることもできますし、顧客満足度にもつながると思います。

昨今、不動産売買・賃貸でパノラマツアーを使うのはスタンダードになってきています。特に新築マンションのホームページにはほとんどと言って良いほどパノラマツアーが掲載されています。もし不動産業の方でまだパノラマツアーを導入していない方は導入検討を始めてはいかがですか。

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株式会社カトルセ 代表取締役 橋本健太郎
大手住設機器メーカーでのIT企画・開発担当から、住宅業界向けSaaS(3D/EC)の開発・運営経験
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